この度の贈りものも、
収穫期を迎えた彼女の郷里の名産だったり、
温かいお茶が恋しくなる秋にぴったりの、
こっくりと甘いお菓子だったり。
とくにお菓子は、その折々に喜ばれるものを、
さりげなく贈ることができれば、おつきあいの上級者という感じがする。
私も彼女のように、そのセンスを磨きたいものだ。
濃いめの煎茶を淹れながら、彼女の郷里に広がる実りの風景を想像してみる。
主人と一緒に、届いた品々をひと口ほおばると、しみじみとおいしく、うれしい。
この気持ちがさめないうちに、お礼の電話を入れるとしよう。
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